住友林業の全館空調システム「PRIME AIR」!「AIR Dream Hybrid」との違いや魅力ポイント

住友林業で新しく登場した全館空調システム「PRIME AIR(プライムエア)」。
従来の「AIR Dream Hybrid」から何が変わったのか、そして本当に導入する価値があるのか、気になる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、PRIME AIRの魅力やデメリット、通常のエアコンとの比較まで、家づくりの判断に役立つポイントを中立的な視点でまとめました。
PRIME AIRが自分たちの暮らしに合うのかどうか、冷静に考えるきっかけになればうれしいです!
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住友林業から全館空調システム「PRIME AIR」が新登場!
2025年5月9日に発売された、住友林業の新たな全館空調システム「PRIME AIR(プライムエア)」。これまで展開されていた「AIR Dream Hybrid(エアドリームハイブリッド)」に続く、住友林業の全館空調として登場しました!

今回のPRIME AIRは、これまでのAIR Dream Hybridと比べて、より使いやすく、メンテナンス性にも配慮された仕様になっています。ここでは、その違いと進化ポイントを詳しく見ていきましょう。
これまでの全館空調システム「AIR Dream Hybrid」と何が違うの?
PRIME AIRとAIR Dream Hybridの大きな違いは、以下の2点です。
設置場所の違い
AIR Dream Hybridでは、機械は天井裏(小屋裏)に設置されていました。一方、新作のPRIME AIRでは、空調室に機械を設置する形式に変更されています。
この違いにより、PRIME AIRはメンテナンスが格段にしやすくなったのが特徴です。
天井裏に上がらずとも、手の届く位置でフィルター掃除や点検ができるようになりました!
機械構成の違い
AIR Dream Hybridは、全館空調専用の機械を使用していましたが、PRIME AIRでは通常のエアコンを用いた構成に変更されています。
この変更によって、もし機械が故障した場合でも、エアコン1台を交換すれば対応できるため、修理・交換費用を抑えやすくなっています。
そもそも全館空調ってどんなもの?
全館空調とは、家中の空気を1台の機械でまるごと管理できる仕組みのことです。
通常はリビングや寝室にエアコンを1台ずつ設置して、部屋ごとに温度を調整しますよね。全館空調は1台の空調機を使って、家全体に空気を送ります。

たとえば天井の裏や床下、収納スペースの奥などに空調機を置いて、そこから「ダクト」と呼ばれる風の通り道を通して、リビングや寝室だけでなく、廊下やトイレまで空気を届けてくれる仕組みです。
これにより、各部屋だけでなく廊下や脱衣所といった、本来はエアコンを設置しないような場所も快適さを保てるようになります。

画像引用元:住友林業エアドリームハイブリッド
また、各部屋にエアコンがないことで、部屋の見た目もすっきりします。室外機も1つで済むことが多いので、家の外観の「生活感」も減らすことが可能です!
住友林業から全館空調システム「PRIME AIR」の魅力
全館空調というと、「快適そうだけど乾燥しそう」「メンテナンスが大変そう」といったイメージを持つ方もいるかもしれません。
しかし住友林業が新たに開発した「PRIME AIR(プライムエア)」は、そうした心配を一つひとつ解決してくれる仕組みになっています。
ここからは、PRIME AIRならではの魅力を紹介していきます。
各部屋の風量調整が可能!

PRIME AIRは、部屋ごとに風量を5段階で調整できます。
家族で暑がり・寒がりが分かれていても、それぞれにちょうどいい空間をつくることが可能です。
乾燥しにくい
どこの部屋にいてもエアコンの空気が届くことで、家の中が乾燥してしまう…というのは「全館空調の悩みあるある」です。
しかしPRIME AIRは、調湿機能つきの換気装置を採用しています。

梅雨時は空気の水分を取り除いてから、冬は加湿してから外気を取り込む仕組みで、年中通して、部屋の心地よい湿度が保たれます。
実際に住友林業が示すデータでも、その効果がはっきりと表れています。

外気の心地よさを家の中に取り込める
春や秋など、外の空気が気持ちいい季節には、外気と室内の空気を循環させるだけのモードに、自動で切り替わります。

たとえば、金木犀の香りがふっと漂ってくるような、自然を感じる室内空間も楽しめます。
省エネでありながら自然体でいられる、住友林業らしい工夫ですね!
入ってきてほしくないものはシャットアウト!
PRIME AIRの換気装置には、高性能フィルターが搭載されています。
花粉やPM2.5といったアレルゲン物質をしっかりブロックしてくれるため、季節の変わり目も安心して過ごせます。
10年保証がついてくる
PRIME AIRを導入した場合、機械本体には10年の保証がついているため、万が一のときも安心です。また壊れた際も、エアコン本体の交換だけで済む仕様なので、工期も短く済みます。
メンテナンスがしやすい
PRIME AIRの設置場所は、天井裏ではなく空調室にあります。空調室は廊下の一角などに設けることが多いため、家事の合間にフィルター掃除や点検などができます。
エアコンの寿命は日常的なケアによって大きく左右されるので、メンテナンスがしやすいことは嬉しいポイントですね。
コストパフォーマンスが良い
PRIME AIRは、全館空調の中でもコストバランスの取れたシステムです。
導入費用は、住友林業でよく採用されている「各部屋のエアコン+第一種換気+1階の床暖房」とほぼ同等の価格感で設計されています。
さらに光熱費も大体、エアコン+床暖房を使用した場合と同程度!

従来の全館空調システムよりも、大幅にランニングコストを抑えられます。
グリルの位置が高い
全館空調の家は、エアコンの空気を吐き出す「吹き出し口(グリル)」が各部屋に設けられています。
全館空調によっては、このグリルが床に設置されるタイプもありますが、その場合中に物を落としたりゴミが入り込んだりするのが心配になることも…。
その点PRIME AIRは天井付近の壁など、高い位置にグリルが設けられているため、そういったリスクをなくせます。

また、目立ちにくいのでインテリアの邪魔にもなりません。
デメリットがないわけではないので注意!

PRIME AIRはとても魅力的な全館空調システムですが、もちろんメリットだけではありません。導入を考えるときには、あらかじめ知っておきたい注意点もあります。
空調室のスペースが必要になる
PRIME AIRでは、空調機を収納するための空調室(機械室)を確保する必要があります。このスペースはおおよそ0.5〜1坪ほど。その分だけ建築コストに影響が出ることがあります。
小屋裏や天井裏を使うタイプと比べると、床面積を使う分、坪単価が上がることは理解しておきたいポイントです。
デザイン的に少し気になるかも…
空調室の仕上がりによっては、家のデザイン性が少し損なわれるかもしれません。
たとえば空調室の扉には、空気の通り道である「ガラリ」が設けられますが、この扉が廊下にあると、住友林業らしいナチュラルモダンな雰囲気が欠けてしまうような気がします…。

そのため機能面だけでなく、家のデザインやインテリアと調和するかどうかも、実物を見てから判断した方が安心です。
部屋間の温度調整はできない
PRIME AIRは1台のエアコンを使用します。そのため、吐き出される空気の温度は全部屋同じです。
「温度調整できるって聞いたけど?」という方もいるかもしれませんが、調整ができるのは「風量」です。そのため、寝るときは冷たい空気が体にあたるから、少し温度を上げたい…ということはできず、「体にあたる風の量を少なくできる」程度になります。
設置の条件

PRIME AIRには、導入できる家にいくつかの条件があります。
家づくりの途中で「じつは設置できなかった」とならないよう、あらかじめ確認しておくと安心です。
【導入条件】
- 省令準耐火仕様の家に対応
- 断熱性能:UA値0.46以下を満たすこと
- 対応地域:日本の5〜7地域(例:東京・名古屋・大阪など本州中部以南)※北海道・東北北部などの寒冷地では使用不可
- 適用床面積の上限
- 平屋:約2坪までの空調室設置
- 2階建て:1階・2階それぞれ19坪まで(合計約38坪まで)
PRIME AIRと通常のエアコンどっちにする?後悔しないためのポイント

全館空調といっても、実はメーカーや方式によって仕組みがかなり違います。
ここでは、住友林業が採用している「PRIME AIR」という全館空調と、各部屋にエアコンを設置する一般的な方法を比較しながら、どんな人にどちらが合うのかを整理してみました。
稼働音が気になる人→各部屋にエアコン
全館空調は、家全体をまるごと快適に保つ仕組みなので、基本的に24時間ずっと運転し続けます。
そのため、ファンの回転音が夜間など静かな時間帯に気になるかもしれません。
実際、僕自身も家づくりの際に全館空調の導入も候補に上がったのですが、音が気になるため採用しませんでした。
とくに寝室の近くにファンがあると、より一層、音が気になるかもしれません。
家中どこでも快適に過ごしたい人→PRIME AIR
玄関や廊下、洗面所まで温かく、寝室もリビングも一定の温度で過ごせる…そんなどこにいても快適な暮らしを求める人には、PRIME AIRがぴったりです。
温度差によって発生するヒートショックの不安も少なく、家全体が心地よい空間になります。
導入費用を抑えたい人 → 各部屋にエアコン
コストを優先するなら、やはり各部屋にエアコンを設置する方法が有利です。
PRIME AIRは「全室エアコン+第一種換気+1階床暖房」と同程度の価格感なので、「最低限の空調でいい」という人には、通常のエアコンの方が安く済みます。
メンテナンスのしやすさを重視する人 → PRIME AIR
PRIME AIRは、家中をたった1台のエアコンでまかなう全館空調です。各部屋にエアコンをつける必要がないため、フィルター掃除や点検の手間がぐっと減ります。
導入後の柔軟性を求める人 → 各部屋にエアコン
全館空調は構造に組み込むタイプが多いため、後からの変更には向いていない面があります。
将来、間取りの変更や増築を考えている方は、後からでも動かしやすいエアコンの方が、大掛かりな工事にならずに済みます。
ドアを閉めない家族がいる人→各部屋にエアコン
意外かもしれませんが、ドアを開けっぱなしにするご家庭なら、各部屋エアコンでも快適に過ごせることがあります。
たとえば我が家も玄関からリビングまでドアがなくつながっている間取りなのですが、冬でも玄関や洗面所が冷えすぎることはありません。体感としてはリビングより1〜2度低いくらいです。
さらに、吹き抜けのある家ならリビングの空気が2階にも自然と流れていきます。廊下なども同じ温度帯になりやすいため、わざわざ空調室を設けて、全館空調を導入する必要はないかもしれません。
まとめ|住友林業の新しい選択肢となる全館空調「PRIME AIR」
住友林業が新たに発表した全館空調「PRIME AIR」は、これまでのAIR Dream Hybridよりも使いやすさを意識した設計になっています。
一方で、空調室が必要だったり、24時間稼働の音が気になったりと、すべての人に向いているとも言いきれません。
とくに音やコスト、空間の使い方にこだわりがある方は、図面や仕組みだけで判断せず、実際に見て・感じてみることが大切だと思います。
気になる方は、担当さんに相談して、実物を見られる機会があれば足を運んでみてくださいね。
この記事が、ひとつの判断材料になればうれしいです。
【住友林業での家づくりを検討している方へ】
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- ウッドタイルやチェスターフィットなど、数十万円相当の特典
- レベルの高い営業・設計士を優先的にご案内
- 家づくりのことについて、健太郎に相談し放題
LINEで僕を友だち登録していただき、「紹介希望」とメッセージを送っていただければOKです。もしくは、このサイトの問合せから同じメッセージを送っていただいても構いません。
※紹介したからといって、契約は必須ではありません!「ちょっと興味がある」くらいの方でも大歓迎ですので、お気軽にご連絡ください。