【マンション&戸建】どっちが賢い!?決められない人に伝えたいポイント

マンションvs戸建どっちが賢い?比較してみました

「マンションと戸建てどっちがいいんだろう」「どちらのほうが安心して暮らせる?」

家を購入しようと考えたとき、ぶつかることの多いこの問題。

マンションにも戸建にもそれぞれに魅力と課題があり、ライフスタイルや価値観によって「ちょうどいい住まい」は変わってきます。

そこでこの記事では、マンションと戸建ての違いをさまざまな角度から比較しつつ、「どちらが自分に合っているのか」を考えるためのヒントをお届けします。

将来の暮らし方まで見据えながら、後悔のない選択につなげていきましょう。

結局どっちがいいの!?マンションと戸建

マンションと戸建てのイメージ

マイホームを考えたとき、まず最初に悩むのが「マンションにするか、戸建てにするか」ということかもしれません。

それぞれに良さがあるからこそ、どっちが正解かなんて簡単には言い切れないですよね。

まずはマンションと戸建てのそれぞれの特徴を見ながら、自分にはどちらが合っていそうかを探ってみましょう。

マンションのメリットとデメリット

メリットデメリット
駅近の物件が多いセキュリティが充実ワンフロアで生活が完結資産価値が下がりにくい管理費・修繕積立金が必須リフォームの自由度が低い駐車場が有料な場合も電気が止まると大変(エレベーター自動ドア機械駐車場)

マンションの魅力は、なんといっても利便性と安心感の高さです。

駅に近い立地は、共働き世帯や高齢の方にとって、暮らしやすさに直結します。また管理人・オートロックといったセキュリティ設備がしっかりしている点も女性や子どもにとって、安心ポイントです。

階段の上り下りがないため、ワンフロアで生活が完結するという点も大きなメリットになります。

ただし、管理費や修繕積立金といったランニングコストがかかるほか、自分のタイミングでリフォームできないなど、自由度は低めです。また、停電などがあるとエレベーターや自動ドア、機械式駐車場などが使えなくなってしまうため、災害時はやや不安が残ります。

戸建のメリットとデメリット

メリットデメリット
庭・駐車場が自由に使える音に気を使わなくていい間取り変更や増築がしやすい災害時の自己責任が大きい管理を自分でやる必要あり立地が郊外寄りになることも新築の資産価値が下がりやすい

戸建は自由度の高さが大きな魅力です。庭や駐車場を好きに使えたり、音の心配が少なかったりと、のびのびとした暮らしができます。

注文住宅やセミオーダーであれば、間取りやデザインもこだわることができますし、将来的に増築などもしやすいでしょう。

一方で、管理は基本的に自分で行う必要があります。災害時の備えも自衛が中心です。立地が郊外に寄る傾向もあるため、通勤や買い物の利便性が落ちることも考えられます。

さらに、新築の戸建ては築年数の経過とともに資産価値が下がりやすい点も、押さえておきたいポイントです。

マンション・戸建をさまざまな観点で比較!

ここでは、マンションと戸建てをさまざまな視点から比べてみました。

「どちらがいい」と断言するのではなく、ご自身の暮らし方や価値観に合うかどうかを考えるためのヒントになれば嬉しいです。

○△の評価も入れてあるので、ざっくりと傾向をつかんでみてくださいね。

比較項目マンション戸建て
費用初期費用は高め管理費・修繕費・駐車場費用あり土地や家の広さによってはマンションより安価メンテナンス代が自己負担
資産価値・売却売却しやすい地価に左右される土地の資産性が重視される築22年経過すると税法上は建物の価値がなくなる
近隣への配慮上下階に気を使う上下に気を使う必要はない
設備設備はあらかじめ決められているジムや自由室完備のところも注文住宅・セミオーダーは自分で選べる
立地・利便性駅近多め商業施設が豊富郊外が多い静かな環境もあり
セキュリティオートロックや管理人あり自衛が必要地域による差も大きい
メンテナンス・管理管理組合が対応負担は定額自己管理タイミングも自由
リフォームの自由度制約あり自由度大DIYや庭づくりも可能
暮らしの自由度騒音・ペット注意ベランダの使い方に注意(BBQは規約違反となる)騒音・ペットをそれほど気にしなくてOK庭を自由に使えるが、近隣への配慮は必要
耐震・耐久性耐震構造あり規格が統一されている木造~鉄骨など構造が多様立地で差あり
老後上階に住むと外出が億劫になる可能性近隣に人がいるので何かあったとき気づいてもらいやすい立地によっては買い物や病院などが不便になる可能性バリアフリー化しやすい
判断基準利便性・共用部重視派向き空間と自由を重視したい人向き

結論:どっちがいいかは人によって違う

家のイメージ

ここまでマンションと戸建てを比較して見てきましたが、「結局、どっちがいいの?」という疑問には、「人による」というのが正直な答えです。

マンションにも戸建にも、それぞれ違った良さがあります。どちらのメリットがより光って見え、どちらのデメリットが大きな欠点と見えるかは、その人によって違うものです。

「向いている住まいの形態」は立地や予算だけではなく、性格や家族構成、これからどんなふうに暮らしたいかによって、変わってきます。

そのため誰かの正解が自分の正解とは限らないので、どちらにするか決めかねているときは自分の考えをしっかり見つめ直すことが大切です。

どっちが向いているかを考えるポイント

ポイントのイメージ

自分の考えをしっかり見つめ直すといっても、どこから洗い出せば良いのか、迷ってしまいますよね。

そこでここからは、マンションか戸建てかで迷ったときに「振り返っておきたいポイント」を紹介します。

以下の6つについて改めて考えることで、自分にとっての最適解が見つかるかもしれません。

  • ポイント1|将来像から考える
  • ポイント2|自分の性格と暮らし方を見つめなおす
  • ポイント3|毎日の「移動」を具体的に考えてみる
  • ポイント4|予算は「購入時」だけでなく「長く住んだとき」で比較しよう
  • ポイント5|子育て期、老後…それぞれのタイミングで何が必要か
  • ポイント6|災害時の安心感も忘れずに

ポイント1|将来像から考える

まずは家を購入した後「どんなふうに暮らしていきたいのか」を考えてみましょう。

このとき「楽しく暮らしたい」「おしゃれな生活がしたい」などざっくりした理想ではなく、具体的なイメージを持つことが大切です。

たとえば、子どもが大きくなったら引っ越すつもりなのか、それともずっと同じ場所で落ち着いて暮らしていきたいのか。今の仕事はいつまで続けるか、持病による暮らしの変化は…?

暮らしのイメージを広げてみると、選ぶべき住まいの方向性も見えてきます。

【たとえば…】

  • 子どもが独立したあとに売却を考えている → マンションの方が資産価値が安定しやすい
  • この土地にずっと根を張って暮らしたい → 戸建ての方が自由な改装や増築もできる

ポイント2|自分の性格と暮らし方を見つめなおす

自分の性格や暮らし方についても、見つめ直してみましょう。

「音に敏感」「虫が苦手」「DIYが趣味」「庭で野菜を育ててみたい」――住まいは毎日のことなので、こういったちょっとした好みが、大きな満足度に関わってきます。

【たとえば…】

  • 音に敏感で、上下左右の生活音がストレスになりそう → 戸建ての方が快適かも
  • 雑務や修繕などを自分でやるのが苦手 → マンションで管理を任せた方が安心

ポイント3|毎日の「移動」を具体的に考えてみる

通勤や通学、買い物や通院など、日常の移動がどれくらいあるかも、具体的に思い描いてみましょう。

車がないと不便なのか、駅が近い方が安心なのか。今だけでなく、数年後の生活スタイルも視野に入れるとぐっと判断しやすくなります。

【たとえば…】

  • 駅から徒歩5分以内じゃないと通勤がきつい → マンションの方が条件に合いやすい
  • 車移動が中心で、静かな環境を求めている → 戸建てで郊外に住むのもあり

ポイント4|予算は「購入時」だけでなく「長く住んだとき」で比較しよう

マンションには管理費や修繕積立金が必ず発生しますが、そのぶん「いざというときの備え」が整っている安心感もあります。

一方で戸建ては、自分のタイミングでメンテナンスを決められる自由がありますが、計画的に積み立てをしていないと困ることも。

このように「いつまで住むのか」を踏まえた上で、費用を比較検討することも大切です。

また、マンションだと駐車場代が別途必要なケースもあるので、そのあたりも含めて暮らしの総費用を見ておきましょう。

【たとえば…】

  • 月々の固定費がかかっても、一時的な大きな支出を抑えたい → マンションの方が合う
  • 月々の固定費は抑えたいし、費用は自分で管理できる→ 戸建の方が合う

ポイント5|子育て期、老後…それぞれのタイミングで何が必要か

暮らしはライフステージによって変わっていきます。そのため小さなお子さんがいる時期と、老後の暮らしでは必要なことも違ってくるものです。

子育て中は「音」や「広さ」、老後は「段差」や「アクセスのよさ」が大事になるかもしれません。

【たとえば…】

  • 小さな子どもが走り回っても気にしたくない → 戸建ての方が音の心配が少ない
  • 老後はさくっと買い物に行けるほうがいい→ マンションのほうが立地が良い(ただし低層階でないと移動が億劫になるかも)

ポイント6|災害時の安心感も忘れずに

地震や台風など、万が一のときの備えも住まい選びには欠かせません。

構造や立地、防災体制など、安心して暮らすために気にしたいポイントを確認しておきましょう。

【たとえば…】

  • 台風が多い地域に住む → 高層階や鉄筋構造のマンションのほうが安心感はある
  • 自分で備えを万全にしておきたい → 戸建てなら土地の選定や耐震補強の自由度が高い

マンションも戸建ても!購入時の注意点

チェックのイメージ

マンションと戸建、どちらを選ぶにしても、購入の前に確認しておきたいポイントがあります。

たとえばマンションの場合は、修繕積立金の残高と将来計画を確認しておくことが大切です。

築年数が進んでいるのに積立金が十分でない場合、今後一括での徴収が発生したり、大幅に引き上げられる可能性もあります。できれば管理組合の資料を見せてもらい、修繕履歴や今後の予定を確認しておくと安心です。

また、近隣住民の様子もチェックしておきましょう。エントランスやゴミ置き場、掲示物などを見れば、住民のマナーや管理状況などがある程度わかります。

戸建の場合も同様に、近隣住民の様子を確認しておくと安心です。子どもの声やペットの鳴き声が耳に障らないかどうか、大きな木がすぐ隣にあって落ち葉に悩まされないか…などを考慮しておきましょう。

暮らしの快適さは物件そのものだけでなく、周囲の環境や管理状況によって大きく変わるため、間取りや予算と同様に、こうした環境をチェックしておくことが重要です。

まとめ|暮らし・将来・費用すべてを見据えてどちらか決めよう

マンションにも戸建てにも、それぞれに良い点と注意すべき点があります。「どちらが正しい選択か」ではなく、「自分の暮らしや将来に合っているのはどちらか」を考えることが、満足のいく家づくりにつながるのではないでしょうか。

価格や間取りだけでなく、暮らし方・価値観・人生設計などさまざまな視点からじっくり検討して、心から「これにして良かった」と思える選択をしていただけたら嬉しいです。

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