40歳で家を買うか賃貸か迷う方へ|持ち家率データから見る今が買い時の理由

40歳で家を買うか賃貸か迷う方へ|持ち家率データから見る今が買い時の理由

「もう40歳になるけど、今から家を買うのは遅いんじゃないだろうか」

「ローンが組めるのか不安だし、賃貸のままでいいのかも…」

こうしたモヤモヤを抱えながら、この記事にたどり着いた方も多いのではないでしょうか。

40歳という節目は、色々なことを考えるタイミングのひとつ。家を買うかどうかも、この時期になるととくに悩んでしまいますよね。

この記事では、40代で家を買うか賃貸かを迷っている方に向けて、住宅価格の動きや実際の持ち家率データ、賃貸と持ち家それぞれのメリット・デメリットをお伝えします

健太郎

住宅業界に25年以上いる僕の視点から、判断のヒントになる情報をお伝えしますね。

目次

40代で家を買うか賃貸か

家購入のイメージ

「40代で家を買う」と聞くと、少し遅いような印象を持つ方もいるかもしれません。しかし、現在の住宅市場や金利の動向を考えると、40代で家を購入することは決して遅い選択ではありません

ここでは、40代で家を買うか賃貸かを判断するための材料を、結論から順に整理していきましょう。

【結論】今が一番住宅価格が低い可能性

ローン返済への不安や頭金が貯まっていないことを理由に、家を買うべきかどうかを悩んでいる場合、結論から言うと「今買う」ことが正解といえます。

その理由は、家は今この瞬間こそが、一番安い時期のためです

健太郎

「これから安くなるかも」と思って待っているうちに、価格はどんどん上がっていくのが現状です。

現在、住宅価格は年間でおよそ5%ずつ上昇している状況です。「5%程度なら…」と思うかもしれませんが、この5%は複利計算で増えていきます。

複利計算とはもとの金額だけでなく、これまでについた利息に対してもさらに利息が加わる計算方式のことで

たとえば2020年ごろは3,500万円前後で家が買えていました。しかし現在は4,000〜4,500万円が当たり前の価格になっています。

これは「複利」による値上がり幅の加速が原因です。たとえば4,500万円の住宅が年間5%で上がったとすると…

  • 1年目:4,500万円+5%=4,725万円
  • 2年目:4,725万円+5%=4,961万円
  • 3年目:4,961万円+5%=5,209万円

実際はこんなに単純ではありませんが、ざっくり計算すると3年で家の価格は700万円も上がってしまうことになります

これが「今が一番安い」と言える理由です。来年になればもっと安く…という展開は、残念ながらあまり期待できないかもしれません。

40代で家を買うことのメリット

今が一番住宅の金額が安いといっても、40代で家を買うことにメリットがあるのかどうか、不安に感じてしまいますよね。

40代という人生の節目で家を買うことには、20代や30代などの若い世代の住宅購入にはない、次のようなメリットがあります。

  • 収入が安定し、ある程度の貯蓄もあるため、無理のない資金計画が立てやすい
  • 子どもの進学や独立など、家族の暮らし方が見えている時期で、必要な間取りを判断しやすい

さらに、年代に関係なく、家を買うことで以下のメリットも得られます。

  • 老後に住居費が抑えられるため、退職後の生活設計が組みやすい
  • 完済後は資産として残るため、将来的に売却や貸し出しの選択肢も持てる
健太郎

40代は、これからの暮らしをかなり具体的にイメージできる時期です。そのためどのような家を買うべきか迷いも少なく、住宅購入プランをスムーズに立てやすいといえます。

40代で家を買うことのデメリット

一方で、40代だからこそ気をつけたいポイントもあります。

  • ローンの支払いスタートが遅くなるため、定年後にローン返済が残る場合がある
  • 長期ローンを組むことが難しくなる
  • 健康面で団信(団体信用生命保険)に加入できないケースが出てくる可能性がある

返済期間については、35年ローンを組もうとすると完済時の年齢が75歳前後になるため、退職後の支払いをどう設計するかがポイントになります。

また、40歳からのローン開始の場合、そもそも長期ローンを組めない可能性もあります。このあたりは、頭金の入れ方や返済計画の立て方で十分にカバーできる部分です。

加えて団信に加入できない可能性も考慮が必要です。加入不可の場合に備えて、保険周りも整備しておく必要があります。

賃貸のメリット・デメリット

「やっぱり賃貸のほうが気楽でいいかも…」と感じる方もいると思います。そこで、賃貸の良い面・気をつけたい面も整理しておきましょう。

【賃貸のメリット】

  • 引越しがしやすく、転勤や家族構成の変化に対応しやすい
  • 修繕費や固定資産税を負担する必要がない
  • 大きな初期費用がかからない

【賃貸のデメリット】

  • 家賃の支払いが一生続く
  • 高齢になると新しく借りるのが難しくなるケースがある
  • 家族に資産として残すことができない
  • リフォームができないため、老後は暮らしづらさを感じる可能性がある

賃貸の身軽さは大きな魅力ですが、老後の住まいをどう確保するか、介護が必要になった場合にどう対応するかという視点で見ると、不安が残るのも事実です

実際に、高齢になって賃貸契約を断られたり、バリアフリーを求めて高齢者向け施設やサ高住(サービス付き高齢者向け住宅)への引っ越しが必要になるケースは多くあります。

また、家賃をずっと支払い続けなくてはならず、それが老後の負担となることも考えられます。

健太郎

持ち家も固定資産税は結局ずっと払わなくてはならないですが、年間平均は10万〜15万円程度と、賃貸の家賃よりも安価なケースがほとんどです。

家を買うか賃貸かを比較する際は、「今の支出」だけでなく「老後までの総支出」と「老後の住まいの安心感」を含めて考えることが大切です。


ローンの返済計画や、家を買うのと賃貸のどちらが自分に合うのかなど、お金まわりの判断は専門家の視点も借りたいところ。

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現在、40代の人の持ち家率は?

持ち家のイメージ

「周りの40代の人たちは、実際どのくらい家を持っているんだろう?」と気になる方もいると思います。

総務省の「家計調査」によると、2025年度の40代の持ち家比率は78.9%。ほとんどの人が持ち家で暮らしている計算になります。なお、30代の場合は68.7%です。

健太郎

40代の8割近くが持ち家、と聞くと「やっぱり買うものなのかな」と思ってしまいますよね。

ただし、いずれも前年比で1.6〜4.2%ほど下がっています。ミドル世代の持ち家率は、じわじわと下落している状況です。

40代・30代の持ち家率が下がっている原因

40代・30代の持ち家率が下がっている背景には、いくつかの理由が考えられます。

ひとつは、人生の転換期による売却です。離婚や転職、家族構成の変化などで、すでに持っていた家を手放すタイミングが40代に集中しているのかもしれません。

さらに、住宅ローンの制限も影響しています。40代後半になると、35年など長期のローンを組むのが難しくなるケースが増えてきます。今から長期ローンを組めない…と感じて、購入を見送る方もいるはずです。

そしてもうひとつが、デフレ時代の「待ち」の姿勢が続いていることです。「価格は今は高いから、もう少し待っていれば安くなるかも」という考え方が、購入に踏み切れない理由になっている可能性もあります。

健太郎

ただ、先ほどお伝えしたとおり、待っていても価格は下がりにくい状況です。「待ち」が逆にコストを大きくしているケースも多いと感じます。

一方で20代の持ち家率が上昇傾向!

20代の持ち家率が上昇傾向

「高いから踏み切れない」と考えるのは、まだ40代ほど資産のない20代であれば、なおさらそう思いそうですよね。

ところが、20代の持ち家率は40.7%。もちろん30代・40代と比べると低い数字ですが、これは過去最高の水準です。2000年ごろと比べると、なんと2倍にものぼります

なぜ、20代の持ち家率がここまで上昇しているのでしょうか。3つの理由を見ていきましょう。

20代で家を買う理由1.インフレ経済への適応

現代の20代は、合理的で判断が早い世代です。

「大きな買い物だから少し躊躇する…」という感覚はもちろんあると思いますが、その不安よりもコスパを重視している傾向にあります。

その背景には、彼らがインフレ経済のど真ん中を経験していることがあります

現在の20代後半は、コロナ禍の中で新社会人になった人が多いため、物価上昇の影響をしっかりと受けてきました。そのため、40代以上が経験したデフレ時代とは違い、「いつ買っても大丈夫」という感覚はなく、「今買わないとまずい」という危機感が共有されているように感じます。

20代で家を買う理由2.長期ローンの活用ができる

長期で組めるローンの選択肢があるのも、20代が家を買いやすい理由のひとつです。

住宅は年間200万円以上値上がりする計算になります。頭金を貯めてから…と考えても、その頃には住宅価格がさらに高くなっているため、もっと頭金が必要になります。いわゆる「終わりの見えないいたちごっこ」となっているのが現状です。

健太郎

それなら、ローンを組んで先に買って、それからお金を貯めて買った分だけ返したほうが合理的ですよね。

20代であれば返済期間を長く設定できるため、月々の負担を抑えながら家を持つことが可能です。終わりが見える返済計画を立てやすいのも、若いうちに買う強みといえるでしょう。

20代で家を買う理由3.働き方の変化

働き方改革の流れで、企業側も社員の生活に配慮するようになっています。そのため転勤を避けるために持ち家を購入する20代も多くいるようです

健太郎

これは、僕自身も住宅業界の中で感じてきたことです。

家を買うことで生活の軸を固める、そんな考え方が、若い世代の間で当たり前になってきている印象です。

まとめ|40代も20代も迷っているなら今がベストタイミング

住宅価格が上がり続けている今、「待つ」という選択がそのまま損につながる可能性も出てきています。

40代であっても20代であっても、「迷っているなら今が動き出すタイミング」というのが、住宅業界に長くいる僕自身の正直な感覚です。

完璧な答えを探そうとするより、自分たちにとって納得のいく選択ができるように、まずは情報を集めて動いてみることが、迷いを減らす一番の近道となります。

健太郎

今回のテーマについては、こちらの動画でもより詳しく解説しています。気になる方はぜひのぞいてみてください。

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健太郎

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