住友林業に床暖房はいらない?光熱費や設置がおすすめの家

冬の寒さ対策としてよく話題にのぼる「床暖房」。
「住友林業の家では必要なの?」「床が傷んだりしないの?」と導入を悩む方もいるかもしれません。
そこでこの記事では、住友林業の断熱性能や床暖房の有無による暮らしの違い、費用面やおすすめの床材について、実際の体感もふまえてご紹介します。
床暖房が本当に必要かどうか、家族のライフスタイルや間取りに合わせて、一緒に考えてみましょう!
住友林業の家に床暖房はいらない?
住友林業で家づくりを検討していると、「床暖房って必要なのかな?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
ここでは、住友林業の断熱性能を踏まえたうえで、床暖房が必要かどうかを考えてみます。
【大前提】住友林業の家の断熱性能はミドルクラス

家の断熱性能を表す数値のひとつがUA値(外皮平均熱貫流率)です。
これは簡単に言えば、「家の中の熱がどれくらい外に逃げにくいか」を示すもので、数値が低いほど断熱性能が高いことになります。
住友林業のUA値は、おおよそ0.41前後。これは他のハウスメーカーと比べても、中の上程度のミドルクラスにあたります。
メーカー名 | UA値(W/㎡・K) | 建築構造 | モデル・構法 |
一条工務店 | 0.25 | 木造 | i-smart |
タマホーム | 0.37 | 木造 | 大地の家 |
スウェーデンハウス | 0.36 | 木造 | ヘンマベスト |
三井ホーム | 0.39 | 木造 | プレミアム・モノコック構法 |
住友林業 | 0.41 | 木造 | ビッグフレーム構法 |
積水ハウス | 非公表 | 木造 | シャーウッド構法 |
セキスイハイム | 0.54 | 鉄骨造 | ヒートポンプ方式 |
ヘーベルハウス | 0.60 | 鉄骨造 | ヘーベルシェルタードダブル断熱構法 |
ちなみに、わが家のUA値は0.46です。


気になる断熱等級についても見てみましょう。わが家は6地域に該当します。
断熱等級のレベルは、住んでいる地域とUA値の組み合わせで定められており、わが家の場合は等級6相当でした。
断熱性能としてはそれなりに高く、冬でも室温は整いやすいと感じています。
【結論】なくても凍える寒さは感じないけどあったほうが快適
わが家の間取りはLDKが24畳の1LDK+WICという設計です。ドアがほとんどなく空間がゆるやかにつながっている間取りですが、リビングの床暖房のみで家全体が十分に温められていると感じます。
冬でも晴れている日なら、日中は床暖房・エアコン共につけない日も多いです。夜も床暖房だけで部屋は温かいですし、外気温度が3℃を下回ったら床暖房にプラスでエアコンを弱くつける…といったくらいです。
住友林業の断熱等級が5〜6程度であることから、床暖房がなくても冬を過ごすことはできます。
しかしやはりあったほうが、足元がホカホカして幸せな気持ちになれるし空気も乾燥しにくいので、迷っている場合は設置がおすすめです!
住友林業では床暖房はオプション扱い!費用は25万〜100万円前後
住友林業では床暖房は標準仕様ではなくオプション扱いとなります。設置面積や方式によって異なりますが、費用は20万円〜100万円前後が目安です。
電気式かガス式か、ガスの場合は給湯機の追加設置が必要かどうかによって金額が大きく変化します。
住友林業の家で床暖房を使うなら「挽板床」
住友林業では、床暖房に対応する床材として「挽板(ひきいた)フローリング」の採用が推奨されています。

一部の無垢材でも対応できる製品はありますが、施工やメンテナンスの観点から基本的には挽板床となるケースが多いようです。
挽板床とは?

挽板フローリングとは、表面に天然木を使用し、下地に合板を組み合わせた複合フローリングのことです。
天然木ならではの風合いや触り心地を残しつつ、床暖房にも対応できる安定性を兼ね備えています。
ちなみにわが家も挽板フローリングを採用しています。
挽板床のメリット・デメリット
挽板フローリングの最大のメリットは、表面に天然木を使用しているため、無垢材に近い質感と手触りを楽しめることです。
見た目の美しさや肌ざわりにこだわりたい方にとっても、十分に満足できる仕上がりと言えるでしょう。また下地には合板を使っているため、温度や湿度の影響による反りや割れに強く、安定性が高いのも特徴です。
一方で、天然木を使用しているとはいえ、あくまでも複合フローリングであるため、「本物の無垢材」を求める方にはやや物足りなく感じられることもあります。また、無垢材特有の経年変化や味わいを楽しみたい方にとっては、自然素材ならではの風合いが少し控えめに感じられる可能性もあります。
とは言っても、住友林業の挽板フローリングは品質が良く見た目も機能性も優れているため、無垢材に劣りません。「住友林業らしい家づくり」と「床暖房」を両立したい方にとって、最適な選択となるでしょう。
挽板床の手入れ方法
挽板フローリングの基本的なお手入れは乾拭きになります。
汚れが気になる場合は、硬く絞った濡れタオルや中性洗剤・床用クリーナーを使って掃除し、最後に乾拭きで仕上げましょう。
詳しいお手入れ方法は、住友林業クレストのサイトでも紹介されているので、参考にしてみてください。
メンテナンスガイド:基本のお手入れ | 住友林業クレスト株式会社 – 「木」を生かしたものづくり。
床暖房を使うと気になる光熱費は?8時間つけっぱなしの場合
床暖房を設置する際に気になるのが、毎月のランニングコストです。ここでは、10畳の広さで8時間稼働した場合の月額費用の目安をご紹介します。
- ガス式(パナソニック「フリーほっと温すいW」):約4,500円/月
- 電気式(パナソニック「フリーほっと」):約8,400円/月
ガス式の方がランニングコストは安くなりますが、初期費用が高額になります。そのため使用環境や予算に応じて選ぶことが大切です。
参考:
パナソニック「フリーほっと温すいW」
パナソニック「フリーほっと」
ちなみにわが家の場合は、ダイニングとリビング、寝室の3か所に1日8時間ほど床暖房を使用していますが、冬は夏に比べると1万5,000円ほどガス代が高くなっています!
床暖房を設置したほうがいい家
床暖房はすべての家庭に必要というわけではありませんが、ライフスタイルや地域、家族構成によっては、あったほうが暮らしが快適になります。
ここでは床暖房をおすすめしたい家や人の特徴をご紹介します。
ペット・子どもがいる家
ペットや子どもは大人よりも地面と距離が近いため、足元の冷たさを感じやすい傾向にあります。
床がほんのり暖かいことで、ペットや小さな子どもが寒さを感じず、快適に過ごせるようになります。
寒冷地の家
冬の寒さが厳しい地域では、エアコンやヒーターだけでは寒さを防ぐことは難しいかもしれません。
床暖房があることで冷えやすい足元が温まれば、体感温度も心地よく感じるでしょう。
乾燥を抑えたい人
床暖房は空気を直接温めるのではなく、床面からじんわり暖かくなる仕組みなので、エアコンのように空気を乾燥させません。
肌や喉が乾燥しがちな方にも適しています。
エアコンの風が苦手な人
エアコンなどの機械から出る風が苦手な人にとって、床暖房はぴったりです。静かで自然な暖かさが広がるので、機械から出る空気が体にあたる心配もありません。
床に座ることが多い家
座卓を使っていたり、ソファではなく床でくつろぐスタイルの家では、床暖房の効果をより実感できます。
床暖房があれば、こたつも必要ないかもしれません。
吹き抜け・天井が高い家
暖かい空気は上へと上がるため、天井が高い家や吹き抜けのある家は足元が冷えがちです。床暖房を設置することで、足元からしっかり暖まり、寒さを感じにくくなります。
生活感を出したくない家
床暖房は器具が見えず、インテリアをすっきり見せられます。スタイリッシュな空間を保ちたい方にとって、暖房器具が露出しない点は大きな魅力です。
床下断熱の家
床の断熱方法には、「床下断熱」と「基礎断熱」の2種類があります。
床下断熱のほうが一般的な工法ですが、基礎断熱に比べて床面が冷えやすい点がデメリットとして挙げられます。そのため床下断熱の家は、床暖房を設置したほうが安心です。
床暖房がなくても大丈夫な家
一方で、床暖房がなくても快適に過ごせる家庭もあります。
たとえば床暖房を設置したほうがいい家の反対の条件ーー暖かい地域に住んでいる方や、天井が低く空間がコンパクトな家に住んでいる方などは、床暖房なしでも十分暖かく過ごせるでしょう。
また、設備費やランニングコストを抑えたいという場合も、床暖房を省くのはひとつの選択肢です。厚手の靴下や暖かい素材のラグを使い、寒さをやわらげる工夫を取り入れましょう。
住友林業でできる寒さを感じない家づくりの工夫

住友林業の家で床暖房を設置しない、もしくは設置していてもさらに寒さを軽減したい場合に、有効な工夫をいくつかご紹介します。
トリプルガラスの採用
住友林業の窓の標準仕様は複層ガラス+アルミ複合サッシです。しかし断熱性を高めたいならトリプルガラス樹脂フレームとの組み合わせを選びましょう。
熱が出入りする経路は、窓が半数以上と言われています。

窓の断熱性能を高めることで床暖房がなくても快適な家、もしくは床暖房の効果をより高く実感できる家になるでしょう。
お風呂・トイレ・洗面所の窓の設置は慎重に
お風呂やトイレ、洗面所などは、リビングからの暖かさが届きにくく冷えやすい場所です。そのため寒さ対策を行うであれば、熱の流通経路となる窓の設置は慎重に検討しましょう。
とはいえ水回りの空間は換気も大切なポイントです。「やっぱり窓は必要」のなる場合は、置き型の暖房器具などを置くことも視野に入れ、そのためのコンセントも準備しておくと安心です。
天井高を標準にする
住友林業では天井高を最大3.52mまで対応できますが、寒さ対策を重視するなら2.4m程度の標準天井が無難です。
天井の高い家はおしゃれですが、暖かさが逃げやすくなるため注意が必要です。
日の光が入りやすい間取りにする
寒さ対策には、自然光を取り入れる工夫も効果的です。南向きにリビングを配置するなど、日中の太陽光で部屋を暖める設計を意識してみましょう。
わが家も日当たりを考慮して設計した結果、冬の日中は、床暖房もエアコンもつけずに過ごせるほど家の中が温かいです。また、日中に蓄えた暖かさは日が落ちるまで続くため、18時くらいまでは暖房器具に頼らずに生活できています。
南向きのリビングでは夏の日差しが心配…という方もいるかもしれませんが、住友林業では大きな軒を設けることができるため、直射日光が室内に入りすぎることはありません。

まとめ|足が暖かいと幸せ…!
住友林業の家は断熱性能が高いため、床暖房がなくても快適に過ごせる工夫がたくさんあります。ただ、わが家のようにドアレスで空間がつながっている間取りや、足元でくつろぐ生活スタイルの場合は、床暖房があるとやはり快適です。
とくに寒い日、足元がじんわり暖かいと、それだけでほっと安心できる空間になります。初期費用やランニングコストはかかりますが、暮らしの心地よさを重視する方にはおすすめの設備です。
住友林業の家は、間取りや設備選びの自由度が高く、細かな部分までこだわってつくることができます。
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