住宅ローンの頭金は入れると損?平均額や頭金あり・フルローンそれぞれのメリットデメリット

住宅ローンの頭金は入れると損?平均額や頭金あり・フルローンそれぞれのメリットデメリット

「住宅ローンの頭金って、いくら用意すればいいんだろう」「そもそも、頭金ゼロでも大丈夫なのかな」

家づくりを考え始めると、こんなお金の不安がどんどん出てきますよね。金額も大きい分、判断を間違えたくない気持ちも強くなると思います。

しかし頭金は「多ければ正解」という単純な話ではありません。手元にお金を残しておいたほうが安心な場合もあれば、返済を軽くするために頭金を入れたほうがいいケースもあります。

この記事では、頭金の仕組みや平均額、頭金あり・フルローンそれぞれのメリットとデメリット、そしてシミュレーションをまじえて整理していきます

健太郎

難しい話になりがちな住宅ローンですが、できるだけかみ砕いてお伝えします。自分にとっての最適解を見つけるのに、この記事を役立ててくださいね。


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健太郎

総予算や希望の間取りを整理しながら、「うちの場合、頭金はいくらくらいが現実的か」を一緒に考えてもらえるので、判断材料を増やしたい方には心強い味方になります。

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目次

住宅ローンの頭金とは?仕組みと平均額をざっと紹介

住宅ローンのイメージ
健太郎

住宅ローンの頭金とは、家を買うときに最初に払うお金のことです。

たとえば4,000万円の家を買う場合、頭金を300万円入れたら、残りの3,700万円をローンで返していく、というイメージです。

頭金を入れると借りる金額が少なくなるので、利息も減ります

一方、頭金を入れずにフルローンにすると、手元にお金を残したまま家を買えるメリットがあります。このあたりは後の章で詳しく触れていきますね。

ここでは、まず「みんな実際どれくらい頭金を払っているの?」というリアルなデータを見てみましょう。

以下は三井住友信託銀行「三井トラスト・資産のミライ研究所」の「令和の”住まい”と住宅ローン事情(2024年)」によるデータをまとめた表です。

年齢頭金0頭金1割頭金2割頭金3割借入額中央値
20〜29歳24.4%22%23.2%12.2%2,373万円
30〜39歳37%24.4%13.5%12.2%
40〜49歳32.9%27.4%16.2%10.3%
50〜59歳28.5%21.1%16.5%16.1%
60〜69歳20.7%18.5%20%17.9%
健太郎

どの年齢を見ても、どうやら頭金は入れないでローンを組む人が多いみたいですね

そもそも、貯金額の中央値はどのくらい?

頭金を払うには、当然ながら「貯金」が必要です。では、世の中の人はどれくらい貯金を持っているのでしょうか?

ここでは、「夫婦共働き・世帯年収500〜750万円未満の貯蓄データ」を見ていきましょう。

夫婦共働き・世帯年収500〜750万円未満世帯
100万円未満9%
100万〜200万円未満8.7%
200万〜300万円未満5.8%
300万〜400万円未満7.3%
400万〜500万円未満5.5%
500万〜700万円未満8.5%
700万〜1,000万円未満8.2%
1,000万〜1,500万円未満7%
1,500万〜2,000万円未満5.5%
2,000万〜3,000万円未満6.3%
3,000万円以上7.5%
平均額884万円
中央値380万円

参考:家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査]令和4年調査結果|知るぽると

中央値が380万円なので、これより少ない場合は頭金を入れてしまうと、手元に残せるお金がごく僅かになってしまうかもしれません。とは言っても、毎月の返済額の負担も減らしたいので、貯蓄の少ない人ほど「余裕を持った返済計画」が必要になってきます。

余裕を持った返済計画とは、たとえば家の規模を見直して借入額を調整したり、暮らしの支出を見直したり。こうした「月々の負担が苦しくならないようにする工夫」を取り入れることで、少額の頭金、もしくは頭金ゼロでも、返済の負担を軽減できます。

セリフ:貯金が多い場合は、余裕資金の活用方法も検討しておきたいですね!

住宅ローンの費用調整で活用したいサービス

住宅ローンの返済負担を少しでも軽くするには、家計の固定費を見直すことがとても効果的です

とくに電気・ガス・ネットなど、毎月しっかりかかる費用を整えるだけで、思っている以上に家計がラクになります。

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健太郎

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住宅ローンの頭金を支払うタイミング

頭金を支払う時期は、建売住宅やマンションの場合は、住宅ローンが始まる前に頭金を納めるのが一般的です。

一方で、注文住宅を建てる場合は間取りの打ち合わせが終わり、工事が始まる前――いわゆる「着工前」のタイミングで頭金を支払うのが基本です。

このように購入する家のタイプによって、頭金の支払い時期は異なります。家選びを始めるときは、頭金の支払いタイミングも含めて、早めに資金計画を立てておくと安心です。

住宅ローンの頭金を用意するメリット・デメリット

住宅ローンのイメージ

住宅ローンを申し込む際に、頭金を入れるべきかどうかは、多くの人が悩むポイントです。

そこで、ここでは頭金の良いところと気をつけたいところを見ていきましょう。

健太郎

自分にとって頭金を用意するのとしないの、どっちのほうがプラスになるか考えてみると良いですよ!

メリット

  • 総支払いの利息が少なくなる
  • 金利優遇を受けやすくなる
  • ローンの審査に通りやすくなる
  • 毎月の支払額の負担を軽減できる

頭金を入れると、借りる金額が減るため利息も少なくなり、毎月の返済もラクになります。さらに、銀行からの評価も良くなるので、審査や金利の面でプラスに働くケースが多いです。

健太郎

返済をできるだけ軽くしたいなら、頭金を入れる方法はたしかに有効です

デメリット

一方で、頭金を入れるデメリットは、その分だけ手元の現金が大きく減ってしまうこと。

住宅購入後は、家具・家電の買い替えや引越し費用など、思った以上にお金がかかる場面が続きます。貯金をほとんど使い切ってしまうと、こうした急な出費に対応しづらくなってしまいます。

また、貯金が少なくなるほど精神的な余裕も失われやすく、家計管理のストレスが増えることも…

生活費や予備費まで削ってしまうほどの頭金は避け、無理のない範囲で調整することが大切です。

令和では住宅ローンは頭金なしの「フルローン」での住宅購入が増えている

住宅ローンのイメージ

最近では「頭金を入れない=フルローン」で家を買う人が増えています。とくに20〜40代では、頭金0円で借りている割合が高めで、これは今の時代の家計事情を強く反映していると言えるでしょう。

ではなぜフルローンが選ばれるのか、その背景を整理していきます。

フルローンが増えている理由

フルローンを選ぶ人が増えている背景には、物価の上昇に対して給料が大きく伸びていないことが挙げられます。

健太郎

日用品から食費まであらゆるものが値上がりする中で、手元に自由に使えるお金を十分に確保できず、「頭金を入れる余裕がない」という人が多くなっているようです。

さらに、ここ数年でNISAをはじめとした投資が一気に一般化しました。「お金は貯めるより運用するほうが効率的」という考え方が身近になり、頭金として現金を減らすより、投資に回したほうが合理的だと感じる人も増えています

こうした時代の流れから、頭金を使い切ってしまうより「現金を残しながら家を買う」というスタイルが自然になってきたのです。

健太郎

昔とは違って、いまは「頭金なし」が珍しくない時代になってきましたね!

住宅ローンでフルローンを選ぶメリット・デメリット

住宅ローンのイメージ

近年では多いフルローンでの住宅購入。では、フルローンにはどんなメリットとデメリットがあるのでしょうか。

それぞれの内容を、見ていきましょう。

メリット

  • 住宅ローン控除の恩恵を得られる
  • 手元に現金を残しておける安心感がある
  • 繰上げ返済でローン返済を早める選択肢を後から選ぶことも可能
  • 頭金を投資に回せば支払う「利子」以上の収入を得られる可能性が高い
  • 団信(団体信用保険)の保証額が高くなる

フルローンの大きな魅力は「現金を残せる」こと

予備費をしっかりキープできるだけでなく、のちに繰上げ返済して返済期間を短くしたり、投資で増やしたお金を住宅費に回したりと、選択肢が広がります。

また、団信の補償額が高くなるため、もしもの時に家族を守るという意味でもメリットがあります。

健太郎

「団信の補償額が高くなる」とは、たとえば4,000万円を借りた人に何かあったときは、借りた4,000万円が0円になる(4,000万円が補償される)。頭金を払って3,700万円の場合は、3,700万円分しか補償されない、ということ。嫌な話ではありますが、万が一のときに「全額補償されるなら、頭金を払う必要なかったのに…」となるかもしれないですね。

デメリット

フルローンは頭金を入れないぶん、借入額がそのまま大きくなります。その結果、毎月の返済額が高くなり、返済期間も長く続くため、総支払額はどうしても増えてしまいます

フルローンは手元に現金を残せる大きなメリットがありますが、それと同時に「長い目で見た支払い計画」を慎重に立てることが大切です。

住宅ローンで頭金あり・フルローンの支払いシミュレーション

住宅ローンのイメージ

頭金を入れるべきか入れないべきか…どれくらい支払いが変わるのか気になるところですよね。

ここでは、4,000万円を35年ローンで借りた場合を例に見ていきましょう。

【4,000万円/35年ローン借入の場合】

頭金300万円フルローン
借入額3,700万円4,000万円
毎月の支払額10万7,930円11万6,861円
35年間の利息総額約830万円約900万円
総返済額約4,533万約4,900万円

頭金300万円を入れると、総返済額は約467万円少なくなります。これだけを見ると「頭金はあったほうがいいのでは?」とも思いますよね。

健太郎

ここから先は、僕の考えなのですが…

仮に頭金を入れずに、その300万円を投資に回すとします。たとえば年利4%で複利で35年間運用したとすると…

運運用益:300万円×294%(4%時の35年分の複利)=883万円+元金300万円=1183万円

頭金ありとなしの総支払額の差額である467万円と、運用した場合の1183万円。差は716万円となります。これほど大きな差が生じるのは、住宅ローンの金利は一般的に運用利率より低くなるためです。

もちろん投資なので必ず増えるわけではありません。損をする可能性もあれば、増減にストレスを感じることもあるでしょう。

とはいえ数字上で見れば頭金を入れた場合より、投資に回したほうが、最終的に支払い総額は減らせる計算になります。

健太郎

住宅ローン金利は1%前後なので100万円を年間102万以上にできる人は頭金を最低限が良く、自信がない方は入れた方が良いと思います。

住宅ローンで頭金を用意したほうがいい人・しないほうが良い人

住宅ローンのイメージ

頭金を入れるべきか、フルローンにするべきかの正解は、人によって違います。ここではおすすめのタイプを整理しておきます。

頭金を用意したほうがいい人

頭金を入れることで、借入額が減って毎月の支払いが軽くなります。

そのため、月々の支払い負担を少なくしたい人や、早くローンの返済を終えたい人は頭金を入れたほうが良いでしょう

返済の安定感を優先したい場合は、頭金があったほうが安心です。

フルローンのほうがいい人

一方でフルローンが向いているのは、年齢が高めの人や投資で資産を増やしたい人・運用に興味がある人です

「年齢が高いなら返済期間が短いのだから、頭金を用意しないといけないのでは?」と思いがちですが「年齢が高い=身体的なリスクが高い」とも言えます。団信の補償を考慮すると、頭金は少ないほうが、今後の生活にゆとりも生まれるでしょう

また、投資への興味や知識がある方は、NISAなどで頭金で支払うはずのお金を投資に回し、利益を生むのも、ひとつの方法です。

健太郎

フルローンは「お金の動かし方に柔軟でありたい人」に向いています。

【頭金あり】住宅ローンの頭金額を決める際の注意点

住宅街

頭金を入れる場合でも、すべてを住宅に注ぎ込んでしまうのは危険です。

家を建てた後も生活は続くもの。子どもの教育費など、まとまったお金が必要になる場面が必ずやってきます。また、仕事や体の不調で、収入がガクンと下がってしまうこともあるかもしれません。

そうした出費や万が一に備えて、生活費の6か月〜1年分は必ず残しておきましょう

また、住宅購入時は住宅ローンに組み込めない費用(引越しや家具の買い替えなど)もあります。頭金を入れすぎて、住宅購入に必要なお金がなくならないよう注意することも大切です。

健太郎

家づくり後の生活を苦しくしないために、余裕資金はしっかり残しておきましょう

フルローンの注意点

フルローンは手元に現金が残る強みがありますが、そのぶん借入額が大きくなるため、毎月の支払額は当然増えます

返済計画に無理があると、家計が圧迫される可能性もあるので、

  • 無理のない借入額にすること
  • 将来家を売る可能性があるなら、値下がりリスクも想定しておくこと

これらはとても大切です。

セリフ:現金を残せるのは嬉しいですが、返済が苦しくならない計画づくりが一番です!

まとめ|住宅ローンの頭金を入れる・入れないはよく検討しよう

住宅ローンの頭金は、入れたほうがお得な面もあれば、入れないほうが資産を増やせる可能性もあります。どちらが正しいかは、家計の状況や価値観、そして今後の生き方によって変わります。

大切なのは、どちらを選んでも後悔しないように、数字と気持ちの両面から納得することです

健太郎

毎月の返済を軽くしたいのか、手元に現金を残して安心しておきたいのか…あなた自身にとって心地よい選択を見つけてくださいね。

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健太郎

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