住友林業の標準仕様と設備のまとめ|構造部分から保証までまるっと解説

住友林業ー標準仕様と設備のまとめ 構造部分から保証までまるっと解説

「住友林業って高そうだけど、標準仕様でも満足できるのかな?」

「オプションを入れないと、理想の家にならないのでは?」

住友林業で家づくりを検討している人の中には、そんな疑問を持っている人も多いと思います。

住友林業は標準仕様(=推奨仕様)のクオリティが高い点が、魅力の1つです。

とはいえ、すべてが標準仕様で満足できるかと言うと、そうとも限りません。どこまでが標準で、どこからがオプションなのかをきちんと理解しておかないと、後悔するポイントも出てきます。

この記事では、実際に住友林業で家づくりを行った僕の経験をもとに、住友林業の標準仕様をまるっと解説していきます。

ぜひ、家づくりの参考にしてみてください!

住友林業の標準仕様=推奨仕様

住友林業の設備や仕様は、以下の2種類となっています。

  • 推奨仕様(標準仕様のこと)
  • 提案仕様(オプション仕様のこと)

住友林業では「推奨仕様」と表記されるものがいわゆる「標準仕様」になります。また、オプション仕様を「提案仕様」と呼んでいます。

通常のハウスメーカーと表現が違うため、少し混乱するかもしれませんね。

推奨仕様(標準仕様)の内容は、数年に一度大きく変更されています。変更の理由はさまざまですが、人気の高い提案仕様(オプション仕様)を標準として取り入れたり、住宅設備メーカーのモデルチェンジに合わせたりなどが、大きな理由となるようです。

ちなみに、最近の大きな変更は2024年10月頃となっています。この頃から水回り設備がメーカーのモデルチェンジに合わせてグレードアップ!キッチンやお風呂などの耐久性やデザイン性がより良くなったようです。

住友林業の標準仕様・設備の内容

ここからは、住友林業の標準設備の内容を詳しく説明していきます。住友林業で家づくりを考えている方は、ぜひ参考にしてください!

建物の基礎部分・外観に関わる標準仕様

まずは建物の基礎や外観といった、構造に関する標準仕様の内容について見ていきましょう。

構造・工法

住友林業の構造部分は、木造ビッグフレーム(BF)構法が標準仕様です。

木造ビッグフレーム構法では、一般的な柱の5倍の太さがある「ビッグコラム(560mm)」を採用しています。

この太さの柱を通すことで、耐震等級は最高の3をクリアしつつ、リビングなどに大開口をつくることが可能です。そのため普通なら「壁が必要だから窓が取れない…」となるところも、BF構法ならスッキリ開放的に仕上がります。

基礎

住友林業の基礎は、一般的な布基礎よりも耐震性に優れたベタ基礎が標準となっています。地震に強いだけでなく、床下の湿気やシロアリ対策として防湿・防蟻シートもきちんと施工されている点もポイントです!

また、オリジナル構造システム「WINX」を用いて、家ごとに綿密な計算もされています。

このあたりは家の寿命に関わる大切な部分なので、標準仕様に含まれているのは安心ポイントになりますね。

屋根

住友林業の標準屋根は、ケイミューのコロニアルグラッサというスレート屋根です。

この屋根は非常に優秀で、標準とは思えないほどしっかりしたつくりになっています。

  • 耐久性:約30年
  • 地震に強い軽量タイプ
  • 7色のカラーバリエーションから選べる

デザインもシンプルで美しく、外壁や軒天とのバランスも取りやすいので、家の外観にこだわる人でも満足できるでしょう。

ただし、すべての住友林業の商品でこの屋根が標準というわけではありません。

たとえば「My Forest BF」や「GRAND LIFE」「The Forest BF」などはコロニアルグラッサが標準ですが、他のプランだと屋根材が異なることもあるので、契約前にしっかりと確認しておきましょう!

外壁

住友林業の外壁は、大きく分けて吹付塗装とサイディングの2タイプがあります。

どちらが標準になるかは商品プランによって違いますが、ここではそれぞれの特徴をざっくり紹介しておきますね。

吹付塗装(シーサンドコート / SODO)

見た目も質感も高評価なのがこの「吹付系」。特に人気なのが以下の2種類です。

  • シーサンドコート

・マイカや貝殻の粉が入っていて、光が当たるとキラッと輝くのが特徴

・上品な雰囲気で、防水性や耐久性もしっかり

・標準仕様で12色(ベース9色+アクセント3色)から選べる

  • SODO(そうど)

・2020年に登場した新しい塗装仕上げで、落ち着いたくすみカラー10色が選べる

・見た目はマットで土壁っぽい風合い

※仕上げはラフ(吹きっぱなし)が標準ですが、刷毛引きなどに変更する場合はオプション扱いになります。

サイディング(フォレストセレクションなど)

一方、フォレストセレクションという住友林業の規格プランでは、ニチハやケイミュー製のサイディングが標準となっています。

選べる種類は豊富ですが、吹付塗装に比べてややカジュアルな印象です。また、サイディングを選ぶと、吹付塗装より少しコストが下がるのもポイント!

ただしフォレストセレクションは価格が抑えられるぶん、玄関や外周の位置がある程度固定されています。そのため、敷地条件の限られる都市部よりも、郊外向けの商品として考えるのがよさそうです。

ちなみに、外壁をタイル仕上げにしたい場合は完全にオプションです(お値段もそれなり…!)。

軒天

意外と見落としがちですが、外観の印象にさりげなく効いてくるのが軒天(のきてん)です。

玄関まわりや外壁の下にチラッと見えるこの部分、住友林業では標準仕様で4色からから選べるようになっています。

ちらりと見える木目が上品で、外観の高級感がグッと上がりますよ。

断熱性能

住友林業では、家全体をぐるっと包み込む「360°トリプル断熱」が標準仕様です。断熱材・窓・構造材それぞれで家を外気から守り、、気密性と断熱性をバランスよく確保しています。

冷暖房効率にも関わる部分なので、しっかり最初からついてるのはありがたいですね。

換気システム

住友林業では、第3種換気システムが標準仕様です(3階建ての場合は第一種換気システム)。

第3種換気システムとは、機械で排気しながら自然の力で給気するタイプの換気方式のことを言います。

24時間常に外の新鮮な空気を取り込み、室内の汚れた空気を排出してくれる…簡単に言うと、「人が何もしなくても、勝手に空気が入れ替わる」というシステムです。

熱交換などの機能はついていませんが、その分メンテナンスがラクです。

リビングの標準仕様・設備について

家の中で一番こだわりたい場所がリビング!

住友林業では、このリビング空間の仕上がりにも標準仕様の時点でしっかり力が入っています。窓や天井高、フローリングの質感まで、思った以上に良いものが揃っていて、「これが標準で選べるの?」と驚くかもしれません。

ここでは、リビングまわりの標準仕様をまとめてご紹介します!

基本はアルミ樹脂複合サッシ+Low-E複層ガラス(アルゴンガス入り)が標準仕様となっています。ただし、地域によってグレードが自動的に変わるのがポイントです。

  • 省エネ区分5地域(関東・関西など):アルミ樹脂複合サッシ+ペアガラス(アルゴンガス入り)
  • 東北などの寒冷地: 樹脂サッシ+ペアガラス
  • 北海道など極寒地:樹脂サッシ+トリプルガラス

さらに、5地域でも希望すれば、差額なしで樹脂サッシに変更が可能です。断熱性能や遮音性が気になる方は、相談してみるのもアリです。

天井高

住友林業の天井高は、標準で2,400mmとなっています。それだけでも十分開放感がありますが、さらにこだわりたい人は…

  • オプションで最大3.1mまでアップ可能
  • 床を下げる施工と組み合わせると最大3.52mも可能!

開放感をとことん求めたい人にも柔軟に対応できる仕様になっています。

床材(フローリング)

フローリングの標準仕様の内容は、設置する場所によって変化します。

1階の主要フロア(玄関とLDK)

1階のリビング・ダイニングまわりは、住友林業クレストや朝日ウッドテックなどの高品質な無垢板または挽板(単層フローリング)が標準仕様となっています。

挽板:アッシュ・チェリー・ウォルナット・マホガニーなど豊富な樹種と塗装タイプが選択可能(例:114フラットオイル・114うづくり・2Pラスティックなど)

無垢板(うづくり仕上げ):オーク、オークブラックなど

ただし無垢板は床暖房に不向きです。床暖房を入れるなら挽板を選んだほうが良いでしょう。

ちなみにわが家は挽板にしました。水に弱い無垢材はペットの粗相が心配なのと、床暖を使いたかったこと、それに住友林業の挽板は無垢材と遜色がない、と感じたためです。

その他のフロア

廊下・洋室・寝室などは、住友林業クレストによるGKシリーズ(UV塗装)の突板フローリングが標準になります。

選べる樹種はアッシュやオーク、チェリーやチークなどがあります。

また、水回り(洗面・トイレ)には永大産業のサニタリーフロアが推奨仕様として設定されています。耐水性や清掃性を重視したい場所には最適ですね。

建具(ドア)

リビングドアは、ハイウォール建具(ハイドア)+ソフトクローズ機能つきが標準仕様です。さらに、ソフトクローズ機能は開き戸や引き戸、折れ戸すべてに対応できます。

カラーバリエーションも豊富で、床材との相性も◎です!

ドアを後から変更しようとすると、サイズや仕様によっては壁を壊さなくてはならない場合もあります。だからこそ、最初からこのレベルの建具が入ってるのは嬉しいポイントです。

玄関の標準仕様・設備について

お客さんが一番最初に目にする場所、そして家族が毎日「いってきます」「ただいま」を交わす場所、それが玄関です。

玄関は家の「顔」とも呼ばれる重要な空間です。住友林業の玄関まわりは標準仕様でしっかり整っていて、「さすが住友林業…!」と思える内容になっています。

玄関ドア

住友林業における標準仕様の玄関ドアは、LIXIL・YKKap・三協アルミ(旧:三協立山)など、国内大手メーカーから選べるのが特徴です。以下のようにシリーズ展開も多く、デザインや機能性の選択肢が豊富にそろっています。

  • LIXIL:LH、LJシリーズ
  • YKKap:ES、PD3三協アルミ:TE4、TH2

ナチュラル系からモダン、重厚感のあるものまで幅広く揃っているので、外観デザインにぴったり合うものがきっと見つかるでしょう。

そしてうれしいのが、注文住宅で人気の電池錠(スマートキー)が標準仕様になっていること!

ポケットに鍵を入れておけば、ボタンを押すだけで施錠・解錠ができるので、両手がふさがっているときも便利です。

玄関収納

玄関収納には、住友林業クレスト製のコの字型シューズボックスが標準で付属しています。木目柄と白から選択が可能です。。

標準仕様でも収納力が高く、家族全員分の靴がしっかり収まるサイズ感です。見た目もスッキリしているので、玄関まわりがごちゃつかずに済みます。

ポーチタイル

玄関ポーチに敷かれるタイルは、LIXILの「パセオ」シリーズが標準仕様です。

落ち着いた色合いで、外壁や玄関ドアとも合わせやすく、濡れても滑りにくい質感になっています。標準仕様のままでも十分上品な雰囲気に仕上がるので、「タイルはとりあえずこのままで…」という人も多いみたいですね!

キッチンの標準仕様・設備について

住友林業のキッチンは、3社の中から標準で選べるようになっています。

  • トクラス(コラージア)
  • LIXIL(リシェル or リシェルSI)
  • クリナップ(ステディア)

どのメーカーも高品質で、見た目・機能性ともに優秀。標準でここまで選べるのは、かなり嬉しいポイントです!色展開も豊富で、扉や取っ手、コンセント部分までお好きなカラーを選べます。

洗面台の標準仕様・設備について

洗面台も、住友林業では3メーカーから選択可能です。

  • 住友林業クレスト(HGCDシリーズ)
  • LIXIL(ルミシス)TOTO(オクターブ)

標準で選べるサイズは90cm幅のタイプです。これでも十分使いやすいですが、洗面所を広く使いたい方は、オプション(提案仕様)で120cm以上のワイドサイズを選択するのもアリです!

浴室の標準仕様・設備について

お風呂は以下の3メーカーから選択できるようになっています(※地域やシリーズによって選択肢が変わる場合もあります)。

  • トクラス(AXIY)
  • LIXIL(リデア)
  • TOTO(サザナ)

標準仕様でも、断熱浴槽や節水シャワー・お掃除がラクな床材などが備わっているため、オプションをつけなくてもかなり快適なお風呂時間が楽しめます。

もちろんさらにこだわる方は、オプションで調光照明や浴室テレビなどをプラスすることも可能です。

トイレの標準仕様・設備について

住友林業では、トイレ2か所設置が標準仕様です。2階建てはもちろん、平屋でも2か所つけることができます。

メーカーはTOTO製が標準で、以下が基本の構成です。

  • 1階(メインフロア):ロータンク型のスタイリッシュなトイレ
  • 2階(サブフロア):分離型タンク式トイレ

さらに1階には、住友林業クレスト製の手洗いカウンターが標準装備されています。2階には、サニタリーウォール収納が標準でついてくるという、嬉しいポイントも!

手洗い器や収納まで含めて標準仕様になっているのは、ありがたいですね。

保証制度

標準仕様でも十分すぎるほど豪華な設備を選べる住友林業ですが、気になるのが「不具合があったときの保証」ですよね。

以下は、標準仕様の保証内容です。基本的な設備には2年間の保証が設けられており、外壁は5年・10年、構造の駆体部分は30年間の保証がつきます。

対象部位保証期間備考
構造躯体・防水30年定期点検・メンテナンスの実施が条件
屋根・軒天・窓まわり2年
外壁(サイディング)10年
外壁(吹付塗装)5年シーサンドコート・SODOなど
断熱材・換気設備2年換気設備は自然故障の場合10年
換気設備2年通常保証は2年、自然故障に限り10年
土間・床・壁・天井(仕上げ)2年フローリングやクロスなども含む
建具(室内ドアなど)2年
電子錠10年
キッチン・浴室・洗面台など2年(自然故障は10年)住宅設備メーカー保証が適用されることも

【施主目線】僕がつけてよかったと思うオプション(10万円以下)

わが家は、なんと全部で69個のオプションを追加しました。

「標準設備では物足りなかったの?」と心配になる方もいるかもしれませんが、そうではありません。住友林業の家は標準設備でも十分、高品質な家になります。

実際に僕もたくさんオプションをつけた中で、あとから考えると標準仕様で十分だったと思う物もあります。一方で、「やっぱりつけておいて良かった!」と思う物も、たくさんあります。

しかしオプションは結構費用がかさむもの…。そこでここからは、住友林業で平屋を建てた僕が実際に設置したオプションの中で、「よかった」と思う物をご紹介します。

すべて10万円以下で導入できるものばかりですので、費用を抑えてワンランク上の家づくりを考えている方は、ぜひ参考にしてください。

網戸(3~5万円)

意外かもしれせんが、網戸はオプション扱いのことが多いです。僕は細かい網目で虫が入りにくいタイプを選びました。LIXILなどの各サッシメーカーから出ています。

タッチレス水栓(約7万円)

手が汚れてるときも、水栓に触らず水が出せるタッチレス水栓を設置しました。手がふさがっているときは、顔を近づけるだけでも水を出せて便利です!

USB・タイプC付きコンセント(数千円)

画像引用元:Panasonic公式 USBコンセント

寝室にはこのコンセントを採用しています。アダプターが不要になるため、見た目がスッキリして気に入ってます。

横型コンセント(Sプレート)(数千円)

画像引用元:Panasonic公式 Sプレート

食器棚のコンセントにはこちらを選択しました!横に家電を並べたい場所では、縦型よりもスッキリ隠れるので見た目も良いと思います。

センサー照明(1か所 約1万円)

トイレや洗面、廊下に収納、玄関やウォークインクローゼット…主要な空間以外はすべてセンサー照明にしました。スイッチを押す手間も、消し忘れもゼロになったため、手間とエネルギーの削減に!2階建ての場合は、階段にもセンサー照明をつけることをおすすめします。

脱衣所のアイアンバー(約3〜7万円)

洗濯機から取り出してすぐにハンガーにかけられるよう、脱衣所にアイアンバーを設置しました。うちの設置高さは205cmですが(夫172cm・妻168cm)、もう少し背の低い方の場合は190cmくらいに設置したほうが良いと思います。

浴室照明を調光式に変更(約3万円)

コスパ最強だと思うのが、調光式の浴室照明です。お風呂の光を暗めにすることで、どことなく温泉気分に…!お風呂でリラックスしたい方におすすめです。

追加したオプションについては、以下のyoutubeでも話しています。気になる方は、ぜひチェックしてみてください!

また、こちらの動画では69個の設備やオプションを全公開(1,243万円分)しています!こちらも気になる方は見てみてください。

まとめ|住友林業の標準仕様はハイレベル!

注文住宅で家づくりをしていると「その設備があるって知ってたら、絶対つけてたのに…!」という場面が、たくさんあります。

「知ってる・知らないの差」が、そのまま満足度に直結してしまうのが、注文住宅の怖さであり、面白さですよね。

僕も実際に住友林業で家を建てて、「ああ、これ早く知ってたら絶対こうしてたのに…!」と後悔したことも、正直たくさんあります。でも同時に、「標準でここまで選べるんだ!」と驚いたり、「この仕様にして本当によかった」と心から思えた部分もありました。

だからこそこれから家づくりを始める方には、できるだけたくさんの選択肢を知った上で決めてほしいと思っています。

このブログが少しでもその手助けになれば嬉しいです。

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