住友林業で気をつけるべきこととは?13の注意ポイントを解説!

住友林業で気をつけるべきこととは?13の注意ポイントを解説!

住友林業で理想の家づくりをしていると、楽しさやワクワクから、つい大切なことを見落としてしまうこともあります。

そこでこの記事では、契約時に知っておきたい注意点を13項目にわたってわかりやすくまとめました。

後悔しない家づくりのために、ぜひチェックしてみてくださいね。

住友林業で気をつけるべき13のこと

家のイメージ

住友林業の魅力は、木の温もりを感じられるハイセンスな家づくりができること!

高機能でおしゃれな家になる反面、費用面や細かいデザイン部分など注意しなくてはならないポイントがあります。

あとから「これ最初から知っておけばよかった!」とならないように、ここでは住友林業オーナーであり住宅業界経験25年以上・FP1級と宅地建物取引士の資格持ちの健太郎が、住友林業の家づくりの際に気をつけるべき以下のポイントを紹介します。

  • 1.契約時にローンで組めない支払い費用がある
  • 2.無垢材には制限がある
  • 3.扉や階段に見切り材が付く
  • 4.施主支給が難しい場合がある
  • 5.間取りには制限がある
  • 6.断熱性能は中程度
  • 7.補助金制度は活用できないことがある
  • 8.保証が効かないケースがある
  • 9.打ち合わせの回数は多い
  • 10.資料請求すると紹介制度は活用できなくなる
  • 11.モデルルーム見学で相手にされないこともある
  • 12.施工ミスはゼロではない
  • 13.見積書の内訳は税別表示

1.契約時にローンで組めない支払い費用がある

住友林業で家づくりをする際、現金・カード払いが必要となる支払いがあります。それが以下の2つです。

  • 申込金:5万円
  • 本契約費:契約金100万円と印紙代1万円の合計101万円

【申込金5万円について】

まず申込金5万円ですが、これを払わないと細かい図面作成や見積もりなんかも作成してもらえません。この5万円には住友林業の「敷地調査費用」も含まれており、敷地調査前であれば返金してもらえます。

また、他社で契約した契約書を提出すれば、支店によっては返金してもらえる場合もあるそうです。

さらに無事に契約成立し、家の引き渡しまで済んだ場合も、返却されます(銀行振込か住宅ローンにあてるか選べます)。

【本契約費100万円について】

そして本契約費ですが、これは契約後にキャンセルした場合でも返却されます。ただし、戻ってくる金額は、キャンセルまでにかかった経費を差し引いた分のみです。逆に、経費が100万円以上かかっている場合は、追加請求されることもあります。

僕の場合、キャンセルを検討したときに「15万円しか戻ってこない」と言われました。

このように、自己資金がある程度用意されていないと、住友林業で家づくりをスタートすることは難しいです…!これプラス、家電や引越し費用なども必要になってくるので、余裕を持った資金計画が大切です。

2.無垢材には制限がある

住友林業といえば「木の家」のイメージが強いですが、無垢材を自由に使えるわけではない点には注意が必要です。

住友林業 無垢材の種類

たとえば床に無垢材を使いたい場合も1階のみの対応になっており、ドアや家具には無垢材は使えません(標準はメラミン化粧板)。もし床とドアの統一感を出したい場合は、ドアは突板(つきいた)貼りのオプション仕様にする必要があります。

また、無垢材は調湿性が高くて魅力も多いですが、床暖房との相性があまり良くありません。

季節によっては反りやすかったり、隙間が出やすかったりするので、お掃除が少し手間になることもあります。

無垢材にこだわりがある人は、どこまで採用できるかを事前にしっかり確認しておくのがおすすめです。

3.扉や階段に見切り材が付く

住友林業では、扉や階段まわりに「見切り材」というパーツが付きますが、これを厄介に思う人も多いようです。

その理由が床とのバランス。引き戸の標準の見切り材は、幅が広めにつくられています。そのため扉をしめたとき、見切り材が部屋から見えてしまうのです。。。

しかし相談すれば無料で細いタイプにしてもらえます。完成してから扉周りを見てがっかりしないよう、事前に相談しておきましょう!

わが家も細いタイプにしました。

我が家の細いタイプの床見切り材
細いタイプの壁見切り材

また、階段の壁にも見切り材が設けられています。これも標準であれば3cm幅のタイプが付きますが、相談すれば0.3cm幅の細いタイプに無料で変更できます。

階段の見切り材は、最初から設置しないことも可能ですが、修理保証がつかなくなるため注意が必要です。

4.施主支給が難しい場合がある

住友林業では、施主支給が断られるケースもあります。とくに水回り(トイレやキッチン、洗面台など)はNGのことが多いです。

理由は、製品に不具合があった場合施工不良なのか製品不良なのか、判断がつきにくいためです。持ち込むだけで嫌な顔をされた…という声もちらほら聞きます。

こだわりたいパーツがある場合は、設計前のタイミングで相談しておくことが大切です。

5.間取りには制限がある

住友林業の家はBF(ビッグフレーム)構法という耐震性の高い構法で建てられます。

住友林業のビッグフレーム構法

BF構法とは、柱1本1本の強度やつながりを強固にする構法のこと。そのため柱や壁の本数が少ない開放的な間取りでも、耐震性を保つことが可能です。間取りの自由度の高さは、住友林業のとても大きな魅力ですね!

しかしいくら間取りの自由度が高いと言っても、BF構法の耐震性が損なわれる間取りは実現できません。つまり「どんな間取りも完璧に、絶対つくれる」というわけではないので、気をつけましょう。

それでも他のメーカーと比べれば間取りの自由度はかなり高めなので、理想の間取りがある人にとって住友林業はぴったりだと思いますよ!

6.断熱性能は中程度

住友林業の家は壁が少ない間取りを実現できる分、断熱性能は「中の上」くらいです。

一般的には高い方ですが、高性能住宅メーカーと比べるとそこまで優れているわけではありません。

たとえば、僕の家のUA値は0.46でした(BELSという断熱等級の評価書に書かれています)。極端に寒さ・暑さを感じるほどではありませんが、夏・冬は床暖房とエアコンが活躍しています。

住友林業の我が家の断熱性能
住友林業の我が家の断熱性能

以下は住友林業とその他のハウスメーカーの断熱性能をまとめた表です。UA値は低いほど、断熱性能に優れていることになります。

メーカー名 UA値(W/㎡・K)建築構造 モデル・構法
一条工務店 0.25 木造 i-smart
タマホーム 0.37 木造 大地の家
スウェーデンハウス 0.36 木造 ヘンマベスト
三井ホーム 0.39 木造 プレミアム・モノコック構法
住友林業 0.41 木造 ビッグフレーム構法
積水ハウス 非公表 木造 シャーウッド構法
セキスイハイム 0.54 鉄骨造 ヒートポンプ方式
ヘーベルハウス 0.60 鉄骨造 ヘーベルシェルタードダブル断熱構法

断熱性能を重視したい方は、住友林業を選ぶのはよく検討したほうが良いかもしれません。「木の質感が好き」「住友林業のデザインが好き」「でも断熱性も手放したくない!」という気持ちがある方は、住友林業に劣らない木の家をつくるメーカーを探してみるのもアリです。

以下のサービスを活用すると、ハウスメーカーのカタログを一括で取り寄せることができます。家のデザインの傾向や機能性をぱっと比較できるので、とても便利ですよ!

おすすめのサイトの画像

「木の温もりがあって断熱性能も高い家」を求める方は、ぜひ活用してみてくださいね。

7.補助金制度は活用できないことがある

省エネ性能を向上させると受けられる補助金制度も、住友林業の標準仕様では基準を満たさず、使えないケースがあります。

とくに、断熱性能がそこまで高いわけではないことから、申請条件の数値まであと一歩足りない…といったことも少なくありません。

「補助金をあてにしていたのに…」とならないよう、プラン段階で担当者に確認し、足りない分はオプションでグレードアップするかどうかを早めに検討しましょう。

8.保証が効かないケースがある

住友林業は、基本60年無料点検+保証、設備は10年保証と長期のサポートが魅力です。

ただし正確には、「基本60年無料点検」=「最初の30年は無償で、30年経過後に所定の有料メンテナンスを受けることで、さらに30年の保証が延長される」という仕組みなので注意が必要です。

住友林業の保証制度

また、設備の保証は「自然故障」が条件となっています。建具や壁紙など細かな部分にも数年保証がありますが、状態によっては対象外になることが多いので注意してください。

詳しくはこちらの記事も参考にしてみてくださいね。

9.打ち合わせの回数は多い

住友林業の家づくりは、じっくり時間をかけて要望を詰めるスタイルです。

家のイメージ

そのため住友林業で家を建てる場合の打ち合わせの回数は、平均で20回前後とされています。僕の場合は25回ほど打ち合わせを重ねました。

ちなみに規格と一部自由設計を組み合わせた「フォレストセレクションシリーズ」でも、打ち合わせ回数は15回前後が目安です。

中価格帯メーカーの平均(4〜8回)と比べるとずいぶん多いですよね。

「サクッと決めたい」「メーカー側に主導してほしい」という場合は、あらかじめその旨を住友林業の担当者に伝えて、打ち合わせ回数の調整を相談しておくと安心です。

10.資料請求すると紹介制度は活用できなくなる

住友林業の紹介制度を利用したい場合、公式サイトや展示場での資料請求を先に行うと、紹介枠が無効になります。

「まずはカタログだけ…」と思っていても、後から紹介制度を使えなくなるので注意してください。

詳しいルールは以下の記事をチェックしてみてくださいね。

11.モデルルーム見学で相手にされないこともある

展示場を訪れても、「予算が合わなさそう」「家を建てる本気度が低そう」と判断されると、そっけない対応をされてしまうことがあります。

しかしこれは、住友林業側にも事情があるためです。

事前の準備や伝え方を工夫すれば対応が変わることも多いので、詳しくは以下の記事を参考にした上で、モデルルーム見学に臨んでみてください。

12.施工ミスはゼロではない

どんなに大手メーカーでも、人が作る以上、施工ミスはゼロとは言えません。わが家でも、タイル目地の抜けやガレージシャッターの微小な隙間など、小さな不具合がありました。

施行ミス事例の画像

そういうときのためにも、担当者との信頼関係を築いておくことはとても大切です。何かあったときに対応してもらえることはもちろん、想定外のことに対する「イラッ」とした感情も、信頼関係があるから少し抑制されます…!

13.見積書の内訳は税別表示

住友林業の見積書は、各項目が税別表示になっています。

合計金額の下に「消費税」の欄があるだけなので、うっかり見落としてしまうと予算オーバーの原因になりかねません。

ささいなことのように思えますが、家づくりは消費税だけで数百万円かかるので、注意すべきポイントです!

見積書

まとめ|住友林業を検討する場合は事前に注意点を確認しておこう

住友林業は魅力的な家をつくる大手ハウスメーカーですが、じつはあまり知られていない注意ポイントも多くあります。

ここまで読んで「住友林業にするの、やっぱりちょっと不安だな…」と思う方は、ほかのハウスメーカーとの比較もおすすめです。選択肢はひとつだけではありませんし、人生に一度の大きな決断だからこそ、気になる点はしっかりクリアにしておきたいですよね。

以下のページで、ハウスメーカー比較に役立つカタログや資料を一括で取り寄せる、お役立ちサイトをまとめています。後悔のない選択のために、ぜひ活用してみてくださいね。

気になるポイントや不安な部分があれば、早めに担当者に相談したり、複数メーカーで見積もりやプランを比較したりして、とことん納得のいく家づくりを目指してください!

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