住友林業の特徴とは?強みと弱み、競合メーカーとの差

「住友林業って、他のハウスメーカーと何が違うの?」「どんな特徴や強みがある?」
住友林業で家づくりを検討する方の中には、こんな疑問を持つ方も多いと思います。
住友林業には、他社にはない強みが多くあります。一方で、やや力不足かも…と思える弱みもあるので、「何を重視して家づくりをするのか」を明確にした上で、他社と比較検討することが大切です。
この記事では、住友林業の「強み」や「気になるポイント」、他社との違い、実際に建てた我が家の例まで、まとめてご紹介しています。
検討中の方にとって、少しでも判断のヒントになればうれしいです。
住友林業の「強み」といえる特徴とは?
住友林業には、他のハウスメーカーと比べても際立った「強み」がいくつかあります。
中でも注目したいのが、木を活かしたデザインと自由度の高い設計です。
木の質感が活きるデザインと空間づくり

社名からも想像できる通り、住友林業の木材はすべて、自社で苗木の育成から管理しています。そのため木材の品質の安定性と信頼感があります。
そうしたこだわりの木材をたっぷり使ったデザインは、住友林業ならではの魅力です。
住友林業では標準仕様で無垢材が2種類から選べるほか、「挽板フロア」と呼ばれる厚さ2〜3mmほどの天然木を表面に使ったフローリングも用意されています。

見た目も肌触りも無垢材と遜色ないのは、さすがの一言!
また、階段や建具(ハイドア)、軒天などにも木目を活かした仕上げが採用されています。

特に軒天まで木目調で統一されている住宅は珍しく、外観からも木の美しさが感じられる点は住友林業の家の大きな魅力です。
大空間・大開口を実現する設計自由度の高さ
設計の自由度の高さも、住友林業の特徴・強みのひとつです。
たとえば住友林業の人気商品のひとつ「Forest Selection BF」は、他メーカーの「セミオーダー住宅」に近い商品です。しかし間取りのプランは1500通り以上と、一般のハウスメーカーよりもはるかに多く、自分に合った住まいを選ぶことができます。
加えて、独自のBF(ビッグフレーム)構法を採用することで、柱や壁を少なくした設計も可能です。

柱や壁がないことで、開放感のあるリビングや、大きな窓による明るい空間を実現できます。
BF構法とは?
ここで、BF構法について簡単に解説しますね。


住友林業のBF構法とは、通常の5倍(!)の太さの柱と、金属を用いた特殊な接合技術により、構造体を強固にする構法のことです。
この構法により、柱や壁を最小限に抑えながらも構造全体がしっかりと安定するため、デザイン性と安全性を兼ね備えた住まいが実現できます。
BF構法による優れた耐震性と安心感
住友林業の住まいは、高い耐震性能も評価されています。その土台となっているのが、先ほどもご紹介したBF構法(ビッグフレーム構法)です。
BF構法によって構造体がしっかりと一体化しているため、建物全体が揺れに対して強くつくられています。

実際に、阪神・淡路大震災の約4倍にあたる揺れにも耐える実験データがあり、震度7クラスの大地震が22回連続で起きても耐震性を維持した、という結果も公表されています。
家族を守る家として、信頼できる強さがあるのは心強いポイントです!
参考:耐震性 – 木造注文住宅・戸建の住友林業(ハウスメーカー)
外観・外構までトータルで美しく整う
住友林業の魅力は、建物の中だけではありません。外観や外構まで、トータルでデザインを提案してくれて、その上そのどれもがハイセンスなのも見逃せない特徴・強みです。
たとえば、外壁には重厚感のある吹き付け塗装が標準で採用されていたり、軒天にまで木目が施されていたりと、外から見ても「木の家らしさ」がしっかり感じられるようになっています。

さらに、庭やアプローチも住まいのデザインに合わせて提案してもらえるため、建物と外構が一体となった美しい佇まいが完成します。
メンテナンス性・長期保証の安心感
住友林業では、初期保証が30年(条件付きで最大60年まで延長)と、かなり手厚い保証制度が用意されています。

住宅設備にも10年の保証がついており、万が一のトラブルにも安心して対応してもらえるのは、住友林業の大きな強みです。
さらに、使われている建材や外壁の多くが耐久性を重視した素材となっているため、頻繁なメンテナンスが必要になる部分が少ないのも特徴です。
長く暮らす家だからこそ、手間が少なく保証も長く備わっていることは大きな安心材料になります…!
メンテナンス性・保証についてはこちらの記事でも詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

平屋の提案にも強い
近年、平屋住宅の人気が高まっている中で、住友林業はその提案力にも定評があります。

実際に僕自身も平屋を建てたひとりですが、住友林業は土地の形や周辺環境に合わせた平屋プランを柔軟に提案してくれるのが強みです。
これからのライフスタイルを見据えて、「広がりのあるワンフロアの暮らし」を考える方にとって、住友林業の平屋はとても頼もしい選択肢になると思います。
住友林業に話を聞いてみたいな…という人は!
住友林業が気になっているけど、いきなり展示場に行くのはちょっと緊張する…という方も多いと思います。
そんな方におすすめなのが、紹介制度を活用する方法です。
紹介制度を利用すると、「オーナーから紹介されたVIP」という立場になるので、対応がていねいで優秀な担当者がつきやすくなります。さらに、契約時の特別な割引が受けられるというメリットも!
一方で、紹介なしの飛び込みだと、場合によってはまだ本気度が低いと判断されてしまい、あっさり対応されてしまうケースもあるようです。
もちろん全員がそうとは限りませんが、「ちゃんと話を聞いてもらえる環境」を整えておく意味でも、紹介制度はかなりおすすめです。
紹介制度の活用を検討したい方は、僕の公式LINEかこのサイトの問合せページからその旨をご連絡ください。「紹介制度希望」と書いてくれるだけでOKです。
※紹介したからといって、契約は必須ではありません!「ちょっと興味がある」くらいの方でも大歓迎ですので、お気軽にご連絡ください。
住友林業の「弱み」となる部分
どんなハウスメーカーにもデメリットはあるものです。
住友林業ももちろん、例外ではありません。
強みも弱みももしっかり比較して、自分たちに合うかどうか見極める材料にしてみてください。
坪単価が高めで総費用がかさみやすい
住友林業は高品質な素材や設計の自由度が魅力ですが、その分、価格帯はやや高めです。
たとえば、住友林業の坪単価の目安は90万円〜130万円となっています。さらに、オプションやグレードアップを加えていくと、坪単価150万円を超えることも珍しくありません。
実際に僕の場合も、希望を詰めていったら当初よりだいぶ予算が上がりました。ただ、そのぶん納得の仕上がりだったので、予算に余裕がある方や、長く大事に暮らしたい方には合っていると感じます。
坪単価の詳細は、こちらの記事を参考にしてみてください!

断熱性能はそこまで突出していない
住友林業の断熱性能は、いわゆる高性能住宅をうたうメーカーと比べると標準的です。
たとえばUA値(外皮平均熱貫流率)の平均は0.41で、一条工務店(0.25)やスウェーデンハウス(0.38)などと比較すると、やや高めの数値となっています。
メーカー名 | UA値(W/㎡・K) | 建築構造 | モデル・構法 |
一条工務店 | 0.25 | 木造 | i-smart |
タマホーム | 0.37 | 木造 | 大地の家 |
スウェーデンハウス | 0.36 | 木造 | ヘンマベスト |
三井ホーム | 0.39 | 木造 | プレミアム・モノコック構法 |
住友林業 | 0.41 | 木造 | ビッグフレーム構法 |
積水ハウス | 非公表 | 木造 | シャーウッド構法 |
セキスイハイム | 0.54 | 鉄骨造 | ヒートポンプ方式 |
ヘーベルハウス | 0.60 | 鉄骨造 | ヘーベルシェルタードダブル断熱構法 |
わが家のUA値も、0.46でした。

もちろん、住友林業でも断熱材のアップグレードや全館空調の導入など、快適性を高める工夫は可能です。
ただ、最初から断熱重視で考えている方は、構造や性能値についてもしっかり確認しておくと安心です。
住友林業とその他のハウスメーカーとの特徴の違い
ここからは、住友林業の特徴や強み・弱みを他社と比較してみましょう。
住宅メーカー | デザイン性 | 木の質感 | 耐震性能 | 断熱性能 | 設計自由度 | コスト感 |
住友林業 | ★★★★★/木質デザイン重視 | ★★★★★/無垢材・挽板フロア | ★★★★★/BF構法 | ★★★☆☆/標準断熱性能 | ★★★★★/大開口・大空間 | ★☆☆☆☆/高価格帯 |
積水ハウス | ★★★★☆/重厚モダン | ★★☆☆☆/木質感控えめ | ★★★★★/シャーウッド構法 | ★★★☆☆/標準断熱性能 | ★★★★★/自由設計対応可 | ★☆☆☆☆/高価格帯 |
三井ホーム | ★★★★☆/洋風・輸入住宅提案力 | ★★★☆☆/洋風建築のため中途半端 | ★★★★☆/プレミアム・モノコック構法 | ★★★★☆/外張り断熱対応 | ★★★★☆/デザイン提案力強が構造は2×4 | ★★☆☆☆/中~高価格帯 |
一条工務店 | ★★★★☆/シンプルモダン | ★★☆☆☆/樹脂・新建材中心 | ★★★★★/全館床暖房併用 | ★★★★★/業界最高クラス | ★★☆☆☆/プラン制約あり(自社製品に限定される) | ★★★☆☆/中価格帯 |
ダイワハウス(木造) | ★★★☆☆/モダン寄り・スタイリッシュ | ★★☆☆☆/木質感やや控えめ | ★★★★☆/xevoΣ構法 | ★★★☆☆/標準断熱性能 | ★★★★★/自由設計対応可 | ★★☆☆☆/中~高価格帯 |
アキュラホーム | ★★★☆☆/シンプルモダン | ★★☆☆☆/標準では木質感控えめ | ★★★★☆/耐震等級3対応標準 | ★★★★☆/高性能断熱材対応 | ★★★★★/自由設計が売り | ★★★★☆/コスパ重視 |
アイ工務店 | ★★★☆☆/ベーシック~モダン対応 | ★★☆☆☆/標準で木質感控えめ | ★★★★☆/耐震等級3対応標準 | ★★★★☆/高性能断熱材対応 | ★★★☆☆/営業が設計するため自由度はあるがレベルは低い | ★★★★☆/コスパ重視 |
こうして比べてみると、住友林業は「木の質感」や「設計の自由度」において特に優れていることがわかります。
一方で、断熱性能やコスト面では他メーカーにも強みがあるため、どこを重視するかによって最適な選択は変わってきます。
「木の家に住みたい」「自由な設計で、広く開放的な間取りを実現したい」という方には、住友林業はとても魅力的な選択肢になると思いますが、他の家にも惹かれている方は、比較検討しておくと良いですよ!
以下では他社との比較に便利なサイトをまとめています。
たとえばカタログでハウスメーカー比較をしたい方には以下のサービスがおすすめです。各ハウスメーカーの比較を自宅にいながらできるので、時間や手間の削減にもなります!

アドバイザーにハウスメーカー選びの相談にのってもらいたい方は、こちらを活用してみてくださいね。
希望や予算を伝えることで、条件に合ったハウスメーカーや工務店のピックアップをしてもらえ、展示場の来場予約も代わりに済ませてもらうことができます。

住友林業の家、うちの場合はこうなりました

我が家が完成したのは、2024年6月です。建物の広さは約44坪で、間取り1LDK+WIC(ウォークインクローゼット)+ガレージ付きの平屋です。

リビング・ダイニング・キッチンは24畳の広さがあり開放的ですが、落ち着ける空間であることを重視したため、天井は高くしすぎないように調整しています。

収納はそれほどたっぷり…というわけではありません(夫婦2人と愛犬2匹との暮らしのため物が少ないのです)。その分、生活スペースは広くすっきり暮らせるように工夫しています。

庭は中央にもみじを植栽しています。夜はライトが点灯して、旅館の庭園のような雰囲気に。この庭は、室内とのつながりをも持たせることを意識しています。

特徴的なのが、ビルトインガレージです。このガレージは23畳(約11坪)と、室内とほぼ同じくらいのサイズがあります。

全体のテイストは、「ナチュラルモダン」を意識しました。
まとめ|住友林業の特徴を見て、合う・合わないを判断しよう
ここまで、住友林業の特徴や強み・弱み、そして実際のわが家についてご紹介してきました。
木のぬくもりを大切にしたデザインや、大空間を実現できる設計自由度、BF構法による耐震性など、住友林業には他社とは違う魅力がたくさんあります。
一方で、価格帯がやや高めだったり、断熱性能では他のハウスメーカーのほうが優れている面もあるため、自分たちが何を優先したいかを整理することが大切です。
もし住友林業の家づくりに少しでも興味があるなら、まずは紹介制度を使って話を聞いてみるのがおすすめです。
紹介制度では親身になってくれる担当者がついてくれることが多く、契約時の割引などの特典も受けられます。
ぜひ、お気軽にご活用くださいね!